前回の第8話は舞台となっている戦後間もない昭和23年っていう設定が生かされたお話でした。当時だからこそ隠れて付き合わなければならない状況での恋。とてもスリリングで楽しい時だったでしょう。

この時代のストーカー野郎はめっちゃ怖いけど
で、今回は幽霊屋敷のお話。これも街灯も少ない時代だからこその騒動かなぁといったところ。
人の欲は幽霊でもなんでも利用しようとするたくましさを感じるお話でもあります。
事件の解決後感じてしまったのはこれ



なんか平和でいいなぁ……
本格的なものをお望みの方には物足りないでしょうが、ほっこりできるミステリーっていうのがこの作品の魅力かなと僕は思っています。そんなわけで
今回の大まかな感想はこんなところ
- 心霊探偵の自覚ないのにのせられるカンナなんかかわいそう……
- 幽霊ってなんだかシュレーディンガーの猫みたい
- カンナは注意されても突っ走る!そこがかわいくもあるんだけど……
- 観察して現場を検証しただけで事件を読み解く中禅寺先生は凄い!!
- カンナも犯人も怒られるようなことはするもんじゃない
『中禅寺先生物怪講義録』アニメ第9話|感想と解説
心霊探偵の自覚ないのにのせられるカンナなんかかわいそう……
引用元:『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』アニメ公式サイトより
虫が鳴く月の夜、和室で寝る女性。ふすまが自然とあき誰かが覗き込んでくる……



誰もいないはずの家でそんなんされたら怖すぎる
シーンは学校に移り、カンナと同級生たちが昼休みの食事中。カンナは食事に集中。友達が幽霊屋敷の噂で盛り上がる。その内容は
- 幽霊屋敷に人が住むようになった
- 先月夫婦で引っ越してきた
- 奥さんはたびたび白い人影を見てまいっちゃってる。
- しめたはずのふすまがいつの間にかあいてたり
- その家では以前住んでいた学者さんが急死した
- 誰もいないはずの家に灯り=人玉?
よく訳あり物件にありそうな話ではありますが怖いもんは怖い。
見たのは奥さんだけで夢か幻覚だろうと思われているらしく、カンナはどう思うか話を振られるますが、なんも考えてなかったのかどうかなー実際に見てみないととあいまいな答え
それを聞いたカンナの友人たちはさすが心霊探偵!!とはやしたてる
こうして今回も厄介ごとに首を突っ込むことになってしまったカンナなのでした。
正直、この間までより絵がきれいで女生徒たちがかわいくなってるのが気になって話が入ってきませんでした。



このままきれいだとうれしいけどどうか最後までほどほどに頑張ってほしいところ。
幽霊ってなんだかシュレーディンガーの猫みたい
カンナは早速、図書準備室の中禅寺先生のもとへ



自分で調べるより人間ウィキに聞いた方が速いもんね
彼女が聞いたのは幽霊がいるかどうか
先生に話をきりだすカンナが幽霊になっている表現は好みは分かれそうなところ。僕は嫌いじゃないですが。



こういうの入れなきゃこの作品はドラマの方がいいかもだしね……
ただ実はこれはこの後の説明につながるもの。先生曰く
足がないいわゆる幽霊像=幽霊は本来の在り方から文芸的に変化させたもの
仏教、神道における幽霊とは別物なんだとか
んでカンナの聞いた幽霊は、いるかどうかは考えてもしょうがないらしい。そういうものだと思うしかない概念らしいです。幽霊ってやつは。
なぜなら量子力学、相対性理論で世界は成立する世界では必要な状況と環境を用意すれば現象の再現が可能だが幽霊はそれが難しいため。より簡単に言えば
見た人の頭の中にのみあるから
カンナは勘が鋭いんだろうと感じました。あの先生の難解な説明を簡単な言葉に言い換えてみせるのですから。そりゃ彼にも気に入られるわけです。
幽霊を見たっていう思考や記憶は電気信号=脳内の物理現象が見せたものとしながらも観測できないからいないとはならないとのこと。
みたものにとってはいる、そうでない者にはいない
アニメ『中禅寺先生物怪講義録』第9話より
という先生のセリフからなんだかこう感じてしまいました



幽霊ってシュレーディンガーの猫みたいだね
何かを突き止めるのは観察と検証が必要なのですねと聞くだけ聞いて扉を閉めずに帰るのでした。
カンナは注意されても突っ走る!そこがかわいくもあるんだけど……
中禅寺先生の妹さんに本を借りていたらしく、先生宅へ向かったカンナ。たどり着くとちょうどユキエさん、千鶴子さん、妹さんでカンナの話をしていたらしい。
近所で幽霊がでって話から心霊探偵につながったらしいです
トウノ・サワコさんっていうユキエさんの友達の家が幽霊屋敷と言われるものなのだとか。
アブナイまねはしないでねと言われるカンナ。先生が突然後ろのふすまから出てきてびっくり。気を付けたまえと軽く注意されるのでした。



後ろからあんな仏頂面な先生いたらビビる
翌日、カンナがお使いでいったのは建具屋。ちょうどそこにサワコさんがいて聞こえてきたのは
幽霊屋敷は格安で貸してもらっていて引っ越すのは難しいという会話
思わずカンナはサワコさんに声をかけるのでした。
不思議なことをなんでも解決してしまう娘と認識されているようでしたが……



危ないことするなって言われたばかりなのにもう……
観察して現場を検証しただけで事件を読み解く中禅寺先生は凄い!!
引用元:『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』アニメ公式サイトより
サワコさんの家=噂の幽霊屋敷にやってきたカンナがサワコさんから聞いた幽霊の話。
夫が不在の夜に現れるが、家には何も異常はなく、鍵もしまっていた



コナンの黒い人みたいだった
やはり幽霊なのでしょうかときくサワコさんにとりあえずお家を見せてもらうことに。
寝室、幽霊は、窓側の廊下に通じる襖から出てきたらしい
最後にたどり着いたのは鍵が壊れている裏庭側の窓。何もわかんねーと悩んでいるカンナに救い?の手。中禅寺先生がやってくるのでした。
この世には不思議なことなど何もないんですよ
アニメ『中禅寺先生物怪講義録』第9話より
とかっこいいセリフを聞いて少しテンションが上がりました。またカンナが助手と言っていたのがなんだかうれしかったです。
先生も一通り家を見てカンナも目を付けた窓が気になったようで、その窓を外からも確認していました。



目つきがめっちゃ怖かったから何かに気が付いたんでしょうねぇ
さらに先生は下記をサワコさんから聞いて何か確信にいたります。
- サワコさんがこの家について聞いていること
- 前の住人である老学者さんのこと
- サワコさんが見たものを知っている人のこと
- 建具屋の山辺さんのこと
解決に向けて準備をするという先生。カンナ曰く見た目はこわいけどやると言ったら絶対にやってくれる人らしい。



探偵と助手という信頼関係が出来上がってきていて僕はうれしいよ
カンナもそうだけど怒られるようなことはするもんじゃない
引用元:『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』アニメ公式サイトより
幽霊騒動解決の準備として先生がやったのは
サワコさんの幽霊屋敷からの引っ越し(のふり)
そこにまんまと引っ掛かる山辺夫人。この幽霊屋敷が空き家になりそうだと聞いてなんだかうれしそうでした。
その夜、裏庭の窓から侵入する二人の人物。窓には内からはあけられず、外からは開けやすいように細工してあったのです。
侵入者は例の二人。幽霊(榎木津)さんにおいたてられてあえなく御用。



あの人全体的に白いから暗闇で見たらマジで幽霊にしか見えん
犯人の目的は生前、老学者さんが言っていたお宝
家探しするのに家から出て行ってほしいから幽霊騒動を起こしたんだとか。
でもお宝はわかる人にしかわからない特殊なもの。学者さんにとってはまさにお宝という代物。犯人は何度も探すも見つけられずじまいだったと。
聞いてみるとあっけない結末。ただ、老学者がなくなってしまっている以上、状況証拠を重ねていくほかなく、犯人を罠にかけるような形で捕まえたのでしょう。何も盗んでないし謝罪して終了したみたい。



お宝だーって駆け込んできた人がそのまま逝っちゃったら普通に気になるからね
一件落着落ち着いていたカンナに待っていたのは先生からのお説教ってオチで幕引き。悪いことはするもんじゃないですねぇ……
まとめと10話以降への期待
というのもいつもより絵がきれいで安定していたから。この作品の場合、正直そこまで作画はきれいでなくても気にならなかったのですが、すごくきれいになっている気がしたので思わず感動してしまいました。



やっぱり絵がきれいな方がいろいろ入ってくるよね
ちょいちょい人物がデフォルメされて書かれるのが僕の好きなところでもあります。これはアニメとか漫画とかならではでしょうから。
それにしても今回のお話、先生が探偵、カンナが助手、とついに明言されました。今後もしかしたら重たい事件でもあるんじゃないかと期待していますが……



このまま平和に終わるのもそれもまたいいかもしれない
ほっこりした気持ちになれるミステリーってのもいいもんですしね。それではまた!!
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