第11話は三者面談も概ねうまくいってよかったよかった。しかも亜希子さんも母には…って悠太に言われて嬉しそうでこっちまで嬉しくなってしまいましたね?あとは沙季の大学での工藤先生(倫理学の准教授)との出会いが印象的でした。ああいう先生と出会えたことは沙季の視野を広げるきっかけになってよかったなと。
そんな11話の様子を↓にまとめていますのでよかったらご覧ください。
簡単にまとめたつもりがなぜか8千字のボリュームになっていました。それだけ内容が濃いってことでお許しをば…
さてこの第12話で最終回を迎えるアニメ『義妹生活』みんな気になっているのやっぱりこれ
悠太と沙季はこのままただの兄妹になってしまうのかそれとも…?
さて12話(7話がまだだけど)まで感想を書いてきた僕ですが。この作品に出会えてよかったと本当に思っています。レビューを書くことでたぶんブログの記事の質が良くなってきた気がしますので。悠太と沙季の成長に合わせて自分も少しは成長できたかな?って感じです。
それまでが酷かったともいえるけどね( ^ω^)・・・
それにしても物語が9話、10話と切ない感じになっていきましたが一方で沙季の視野が広くなっているというかなんとなく余裕が生まれてきてようやく11話で本当の意味で恋愛ができる状態まで来たのかなぁと。で12話で大きく何かの進展があると。そんな期待をもって第12話の視聴に臨みました。
そんなわけで、この最終回がどんな内容だったのか振り返っていきましょう!!
今回はもう最初から最後までが見どころ。とりあえずこれだけは言えます。
- 沙季と悠太が選んだ関係は➡義理の兄妹でもありつつ恋人ともいいきれない特別な関係
- 「 と 」の空白の答えは➡「tomorrow と tomorrow」
さてそれでは予告のYouTubeから
アニメ『〇〇〇』第〇話|解説と感想
てっきり浅村君と綾瀬さんという形で特別な関係を築いていく感じなのかと思っていましたが…
それでは簡単な解説と感想いきます!!
沙季の成長?心打たれる勉強会
シーンは真綾宅での勉強会から始まる。家どんだけででかいんだよ…
©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会|アニメ『義妹生活』公式サイトより
和やかに続く中、沙季のモノローグ。
彼女が語るのは得意科目と苦手科目の違い。苦手科目は正解の見つけ方すらわからないならどうするか。
他人に頼ることだ
以前の自分なら出せなかった簡単な答え。他人に頼り、頼られるギブアンドテイク。
頼ることはスキルだといえるようになった沙季に成長を感じました。
言いもしないで求めているものを察してくれなんて都合がよすぎると。そして素直な感情をすり合わせし把握しあえばみんな幸せだと持ってきたのに現状の沙季は…
一番すり合わせなくちゃいけない人と素直な感情の見せあいができていない
アニメ『義妹生活』第12話
沙季はコンビニへ買い出しに。そのお共には新庄君。←実はそのシーン悠太も見てしまいます。
重い荷物を持つ新庄君に私の方にも少し分けて良いよと沙季が言うも「綾瀬だって持っているだろ」と入れてきたのはポテチのみ。荷物の重い新庄、軽い沙季それは二人の関係も示唆していたのかな。感情という荷物を分け合える関係じゃないと。
そして勉強会が終わった帰り道。踏切の前で…
新庄君は沙季に告白➡沙季はそういう対象として見れないと断る
少しだけ食い下がる新庄君。ワンチャンあるかもと思ったけどやっぱだめかぁという感じかな。
ただ沙季に好きな人いるの?と聞いた時に「いない…よ」ってなった様子を見た新庄君はきっとこんな心境だったでしょう。
いやそれで好きな人いないは無理があるやろっ!!
新庄君はあきらめ手を振って立ち去る。偉いな。
マンションにたどり着いた沙季。エレベーター内の彼女の脳裏には工藤先生の言葉。
スマホに届いた、帰りが遅くなるという悠太からの連絡に少し悲しそうな…
過去、他人に弱みを見せないように頑張り続けてきた沙季。悠太や工藤先生との出会いもあって成長。
人に頼るのは大切なことだとわかるようになった。余裕が出てきてますます魅力的になっていく彼女に横恋慕する男も出てくるでしょうよそりゃ。
【素直な感情の見せあい】っていうのは正直大人でも難しいというかむしろ大人になるにつれて難しくなる気もするけども、本当の意味で家族になりたいとも考えている彼女にとっては重要なことなのでしょう。
というかこれは『悠太と感情のすり合わせがしたい』っていう希望だったのかもしれません。
新庄君…原作者様曰く勉強もできて運動もできるイケメンですごくモテるらしいのです。沙季は内面を強く重視するタイプでそれはそこまでプラスには働かなかったと。まあ正直、悠太も顔は良いからなぁとか思いつつ
マジでBSS展開にならなくてよかった!!
沙季の性格的にないとは思っていましたが、万が一この作品でそれになったら1月ぐらい立ち直れなそうですからね。
それにしてもなぜ人は踏切前で感情を吐露するのか…
藤波さんはマジ天使?
ファミレスで食事をする悠太と藤波さん。悠太がたまたま外をみたらそこにいたのは二人で歩く沙季と新庄君。
思わず観察してしまう悠太。はっとして「ごめんなんの話だっけ」と会話に戻ろうとすると藤波さんに今なんも話してないと突っ込まれます。話題を探そうとする悠太を止め、彼女が告げたのは…
- 昨日見た悠太の顔は何かから逃げてきたような見覚えのある顔
- ちゃんと勉強していたからナンパではなく自分は避難先に選ばれた
と。プリンを注文して会話に戻る。
冷静に考えるとわりと失礼なことしてる悠太を面倒見る彼女は優しいなぁと。
女子である自分を逃避先に選んだってことは恋愛がらみの悩みだと言い当てる藤波さんに悠太は
そもそもさ俺が好きになったのは好きになっちゃいけない人なんだ…
アニメ『義妹生活』第12話より
自分の感情をそのまま表に表せば周りに迷惑をかけるから忘れようとしても忘れられない様子で。
重症だと判断した藤波さんは予備校終わりに『夜遊び』に誘う。渋谷を歩くだけだけど。
そして夜。高台から渋谷の街を見下ろす二人。
©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会|アニメ『義妹生活』公式サイトより
藤波さんはこんな風に話し始めます。
あの人たちみんな迷子に見えません?
アニメ『義妹生活』第12話より
と。彼女が悠太に指摘した内容をざっくりまとめると…
- 自分は両親を亡くしたことをきっかけにすべての人間に期待しなくなった。悠太が人に、特に女性に期待していない様子をみて昔の自分を見ているようでイラっとしたと
- 自分の親は親戚たちに結婚を反対される様な関係だった。そして交通事故を自業自得だという親戚たちに抱いたのは怒りでも悲しみでもなく仕方ないというあきらめの感情。
- 悠太が女性に期待していないというのはたぶん嘘。自分も本当は他人に期待していたから。
- 悠太も気持ちに蓋をして無理に消そうとしていないか?と
それを受けてもなお、自分の感情を明かせないという悠太に彼女が教えてくれたのは
相手をフラットに見るという事と期待しないという事は別なんです
アニメ『義妹生活』第12話より
人間はどうしたって期待してしまうし心を騙しても気づかないうちにダメージを受けてしまう。
そして人の気持ちは勝手なんだと。
とまぁ結構いってくれる藤波さんですが、彼女の設定はなかなかしんどいものがありまして。詳しくは原作者様の三河ごーすと先生のXでの解説を読んでもらうとよりわかるのですが、両親は一般倫理的には忌避される間柄だったのだとか。まさに今の悠太と沙季が自分たちに感じているものですよね。
だからこそ彼女は応援してあげたいと感じたのかなと。そして悠太にとって後押ししてくれる存在も沙紀同様に他人でした。読売さんにも真綾にも明かさなかったわけですが、他人だからこそ悠太も素直に自分の感情を打ち明けられたのかもしれないと。いやぁまじで天使じゃねぇかこの人と思いましたよ。
それにしても親戚たちの反対を押し切って結婚したことと交通事故の因果関係が意味不明なので藤波さんが親戚たちに失望するのも当然だよなぁと思いました。大体娘には関係ないやろがい…といいたくなりました。
一応今ではおばちゃんといい関係を築けているようでよかったですよ藤波さん。
「綾瀬さんと浅村君」は特別な関係を築いていく
翌朝二人で朝食を食べる悠太と沙季。
悠太の方から話題を切り出す。そしてお互いに嫉妬からくるような質問をやりとりした後
すり合わせをしたい
アニメ『義妹生活』第12話より
と悠太の方から提案。すり合わせの議題は
悠太が沙季に抱いている特別な感情について
一瞬茫然とした沙季。嘘?とか冗談?とか言ってしまう。悠太がそんな奴じゃないってわかっているのに
どのときとっさに「兄さん」ではなく「浅村君」と呼んでしまった沙季は動揺し特別な感情が何かを尋ねる。
好き…、なんだと思う。
アニメ『義妹生活』第12話より
それは妹に対するものなんじゃないかと話の方向性を持っていこうとするも悠太は否定的で…
悠太に対するいろんな感情が出そうになってしまったのか今にも泣きだしそうな顔になってしまった沙季は食卓を離れ自室にこもる。悠太が追いかけて扉をノックして…この時の悠太の表情が良いんですよまた。
©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会|アニメ『義妹生活』公式サイトより
もうだめかとなりかけた時ノックを返す音。そして扉を開け嫌じゃないからと悠太を部屋に入れる沙季。
悠太を座らせるとおもむろに抱きしめます。そしてハッとする悠太にこう聞きます。
安心…した?
アニメ『義妹生活』第12話より
そして正座で向き合い一人で抱えていた悠太に私もその荷物を分け合えるという。
兄としてでも異性としてでも悠太からの好きという感情は嬉しい、そして自分自身も妹としてなのか異性としてなのかわからないけどお互いがつらい時には抱きしめたり、抱きしめられたりできると嬉しいと。
そしてこんなことをすり合わせ
- 両親たちを困らせたくないし幸せになってほしい
- 他の異性と仲良くしていると嫉妬してしまう
- みんなの前ではあくまで兄妹でも特別に距離の近い…
感情が溢れて涙。言葉が出ない沙季の手を取って悠太が言ったのは
期待する。これから俺は綾瀬さんに期待する。だから綾瀬さんも俺に期待してほしい。一緒に考えていこう。これからの二人の関係を大切にすり合わせていこう。
アニメ『義妹生活』第12話より
そして沙季の言葉で締めくくられて、二人が学校に向かって歩いていく。画面に出てきたサブタイトルは…
©三河ごーすと・Hiten/KADOKAWA/義妹生活製作委員会|アニメ『義妹生活』公式サイトより
ブログに書いておいてなんですがね、このシーンはこんな文章読んでないで是非ともアニメで見ていただきたいです。まじで感動しますから。終始にまにましながら見ていましたよ僕は。
好きだといわれた時の沙季のリアクション。感情がどうしようもなくなって涙が出ちゃったんでしょうかね。
浅村君ずるいよとか、嬉しいとか、でもお母さんたちにも幸せになってほしいとかいろんな感情がごちゃ混ぜで…。部屋に入り込んでしまってノックした後の悠太の一瞬後悔したかのような顔。
最終的に抱きしめて安心させてあげるわけですが。やばない、ダメかっってなったあと抱きしめて耳元で安心した?なんて聞かれた日にゃあ悠太じゃなきゃ押し倒しちゃってますよ沙季のこと。
で、一般的な兄妹としての関係ではなく、悠太と沙季だからこその義理の兄妹でもありそれでいて特別に距離の近い特別な関係を築いていくことにした二人。日々、その関係を大切に過ごしていってほしいと切に願いました。
まとめ!!悠太と沙季の特別な関係に期待!!
「義理の兄妹というのはただの他人だ」というところから始まった二人。他人から家族になるところまでの過程。そして家族、ただの兄妹からさらに一歩踏み込んだ関係に踏み込んだ二人。悠太と沙季の関係は今後どうなっていくのか非常に期待してしまう終わり方でした。
二人にはぜひとも思い出を積み重ねて完全に他人では「何か」になっていただいて、血のつながりがないことを免罪符に物語のような恋をしていってほしいものですねぇ。
ぜひ続編をやってほしいものですがこのアニメ、見る方もエネルギー使うぐらいだし作る方も大変だろうしなぁ。おとなしく続きは原作で読みたいと思います!!
アニメ『義妹生活』第12話一番好きな仕草
沙季が悠太を抱きしめるシーンとか、悠太の手を取るシーンとか、悠太がノックして苦悩する表情をするシーンとか今回も沢山ありましたがやっぱりこれでしょう。
アニメ『義妹生活』第12話より
見えにくいけど、沙季がカバのぬいぐるみを抱きしめています。カバのぬいぐるみを大切にとって扱っているんだねというのが可愛いく想えるし。沙季ならではの完成で選んだカバのぬいぐるみ。一般的にどうかではなく自分の感じ方を大切にできた事を嬉しいと感じているんでしょうかね。
イヤーいずれにしてもたまりませんな。カバのぬいぐるみを買うかどうか考えたいところです。
いやーこの記事書くために再視聴したんですけどこれが最終回。アニメロスってホントにあるんですね。それでは皆さんもロスに負けず良いアニメ生活を~!!
義妹生活を電子書籍で見るなら
1巻からはこちらをどうぞ。アニメにはない表現もあるようなので僕も小説版を買ってみたいと思います!!
アニメの範囲は小説で言うと?
第4巻の【9月28日】まで。なので続きは5巻となるわけですがちょっと待ってください。実は電子書籍には特典の書下ろし短編がありまして4巻はみんな大好き読売さんのお話です。これはもう全巻買うしかないでしょうね…
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