17話の最後に出てきた「妓女の価値を下げるには・・・」に対して「・・・子を孕ませれば価値など無いに等しい」と答えるシーン。今回はそこからスタート。
全体的に暗い感じにはなってしまう回ではありますが猫猫の心情とかがよく出ている重要な回だと思います。
自分と重ね合わせている様子がつらい…
第18話「羅漢」あらすじと感想
壬氏が六娼館で猫猫を見受けしてからたびたび壬氏の仕事場によく訪ねてくる片眼鏡の変な男「羅漢」
彼が猫猫にご執心なのにはなかなかにめんどくさい事情があったりなかったり。でも
本当に仲良くしたい相手には蛇蝎のごとく嫌われてしまっているかわいそうな奴なんですよね…
今回はそんな男と猫猫の関係性が明かされていく回です。
そんなわけでここから先はネタバレありの感想なのでお嫌な方は飛ばしてくださいね。
この回の主な登場人物
- 猫猫(まおまお)・・・この物語の主人公。花街の薬屋の娘。故あって今は後宮勤め。
- 壬氏(じんし)・・・美貌の宦官。猫猫曰く顔だけは無駄にいい。後宮で強い権力を持っている。
- 高順(がおしゅん)・・・壬氏のお目付け役の武官。まめで気が利く人。宦官?
- 羅漢(らかん)・・・軍部の高官でとっても胡散臭い。囲碁や象棋が好き?
- 翠苓(すいれい)・・・外廷で働く謎の多い官女。なんか陰のある感じの人。
- 緑青館の面々
可愛そうな壬氏と緑青館の離れの女
猫猫と壬氏のすれ違い?
できる限り平静を務めて壬氏に妓女の価値を下げる方法を伝えた猫猫。どうにも心が乱れた様子でした。
その場を立ち去る猫猫を慌てて引き留める壬氏にもこの表情。
そして、壬氏が待ち合わせ先だという店に入っていきますが、そのお店に入っていく壬氏の後ろ姿を見送るときの猫猫のセリフときたらもう…
なんとなく不機嫌な様子の猫猫でしたが、
それは嫌なことを思い出したからなのか壬氏がそういう店に入っていくのがやっぱりなんか嫌だったのかどっちだったんだろう。もしくはどちらもかな?
ちなみに壬氏はそういう店だとは知りません。猫猫は知っているものだと思っていたようだけど壬氏はもちろん知りません。好意を抱いている相手に風俗に入っていくところを見送られるなんてショックというかなんというか。
なんだか壬氏が可哀そう…
てか猫猫も教えてあげてよって思うけど常識的に知っているだろうと思っていたみたいですね。まぁ金持ちの坊ちゃんと花街育ちの人間とじゃ知識の範囲がずれてるだろうからそりゃすれ違いますわねー。
離れの女と姉さん達とのひと時
外廷での仕事はお休みで養父の元に戻っていた猫猫。赤子のころ殺されかけた?夢をみて目を覚まします。
いや?どこかを切り落とそうとしているだけ?こわっ
なかなかにヘビーなシーンですが花街だと普通にありそうで怖い…
そして朝食中に養父から緑青館へのお使いを頼まれます。
緑青館につくと白鈴姉さんとやり手婆の面白い言い争い。それをスルーして離れに向かう猫猫がすごい。
離れに行った猫猫はそこにいる寝たきりの女性のお世話をします。
なんだか物悲しい雰囲気で。彼女の関係者なんだろうなとなんとなくわかりますね。
ちなみに、その女は緑青館の地位が低かったころから務めていた妓女。いろいろ頑張った結果、梅毒をもらいました。潜伏期間のうちにちゃんと医者に診てもらえればよかったのだけど…。現在は寝たきりに。
猫猫が離れにいたとき、緑青館には 「変な眼鏡の人」と称される男が来ていたようで梅梅姉さんが対応。
猫猫はその男を毛嫌いするその男はが対応してくれた様子。
どうにもその男は猫猫を前々から身請けしたいという話をもってきているそうな。
まぁ女としてほしいというより娘としてなんだけど…話だけ聞くと変態性が高いというか。
そしてサービスシーン?梅梅と猫猫は一緒にお風呂。
ありがとう梅梅姉さん…
梅梅の将来の話が出るもあの変人のこともあり、もう少しこの仕事続けると結論付けます。
その感情は自分にはないものだと猫猫は考えている様子でした。
そして白鈴たちに見守られながら梅梅に背中を流してもらう猫猫。照れくさそうにはしてましたがなんだかうれしそうでした。猫猫にとってはこの人たちが家族なんだなぁ。
怪しい親父と怪しい女
猫猫の父親?
猫猫が宮廷に帰ってきたころ。壬氏は待ち合わせのお店が花街のようなところだったことをなんか凹んでました。
そらそうよね好きな女にそんなシーンを見送られたんだから(笑)
そして、変人からもらった差し入れにもらった酒を渡しに猫猫のもとに向かいますが…
その様子を見ていた水連は猫猫にこんな助言
「身分だけでなんでも分けるのはもったいないわ」
アニメ「薬屋のひとりごと」第18話より
水蓮は頼れるお母さんって感じですね
そして、水連に頼まれ医局に薬を取りにいく猫猫。薬を待っている間
その様子は僕も少し引きました。
そんなとき翠苓が医局にきて話しかけられるのでした。
翆玲についていろいろ観察した猫猫でしたがその時は特に何もなく。
薬を受け取った猫猫は気になって舐めてしまうが何の薬かわからずでした。その後もいろいろと壬氏について考えますが…
薬をとりあえずなめるってちょっと…( ´艸`)
仕事をしている壬氏のもとには変な眼鏡の人、羅漢が訪れます。
猫猫を油揚げにたとえ壬氏に苦言を呈します。嫌味ともいうけど。
まぁそこには娘を想う父親の気持ちも入っているんでしょうけどね。そう、この変な人は猫猫の父親なのでした。壬氏に対して猫猫への伝言を残します。
ああ、壬氏×猫猫のカップリング押しの自分としてはもっと壬氏の声で猫猫といってほしいものだと感じてしまい自分を気持ち悪く思いましたよ( ^ω^)・・・
その後、壬氏は猫猫とすれ違う時に羅漢の伝言を伝えるのですが
殺意のこもったといえるレベルの視線を一瞬だけ向けられました。
ほんとに一瞬です。その時の映像の表現がホラーでそれでいて少し面白く感じてしまい申し訳ありません。それには壬氏もビビってました。どうやら断る方向に。
不可解な女「翆玲」と猫猫のやりとり
壬氏とのいやな話を終えた猫猫は外廷の薬草畑に行きつきます。
さっきまでの不機嫌さはどうしたよと言いたくなるテンションで物色を始めてしまう猫猫がいました。
そこに現れたのは翆玲。
鎌を持った状態で問いただす様子は結構怖い…
そのまま猫猫の横で雑草を抜き始める翆玲でしたが猫猫が何を植えているか聞くと
猫猫はその雰囲気に思わず本気に。冗談だったらしいけど。ミステリアスな雰囲気の女性なのでマジでどこからどこまでが本気かわからない感じです。そして最後にこんな言葉を残して立ち去ります。
「もう少し先の話だけどここに朝顔を植えるわ」
アニメ「薬屋のひとりごと」第18話より
何かの暗喩?ただ単に予定を伝えただけ?とっても不可解な翆玲なのでした。
きっと重要なシーンなのかしら?知らんけど。
何かを起こす前に気が付いてほしかったのかなんだか不思議な女性ですよね。
まとめ!!
いやー今回は猫猫の母親と思われる女が寝たきりに近い状態だったり壬氏が羅漢に苦労してたり不思議な女性が意味深な発言を残したりなんだか大変な回でしたね。自分的には猫猫が母親の世話を淡々と行っているのが結構心に来るものがありました。そして水面下で娘さんは僕がもらいました的なやり取りを繰り広げる壬氏と羅漢。こういう時のお父さんはやはり嫌がられる立場にあるのだろうか。って変人だからだよなやはり…。と思ってみたりしました。
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