第19話「偶然か必然か」で身を挺して壬氏を助けた猫猫すごかったですねー。そして猫猫をお姫様抱っこで運ぶ壬氏という絵面はとても尊かった。そして第20話はどうしてそんなことになったかとか犯人を解き明かす回でした。そんなわけで今回も感想です。ネタバレもあるのでお嫌な方はお避け下さい~。
アニメ「薬屋のひとりごと」第20話のあらすじと感想
まずはじめにサブタイトルの紹介から。とある薬にも毒にもなるお花の名前です。
まんだらけって読みます。漫画喫茶に行きたくなりますね。第20話に関わる主なメンツは…
この回の主な登場人物
- 猫猫(まおまお)・・・この物語の主人公。花街の薬屋の娘。故あって今は宮廷勤め。
- 壬氏(じんし)・・・美貌の宦官。猫猫曰く顔だけは無駄にいい。後宮で強い権力を持っている。
- 高順(がおしゅん)・・・壬氏のお目付け役の武官。まめで気が利く人。宦官?
- 水蓮(すいれん)・・・壬氏に使える初老の侍女。頼れるお母さん的な雰囲気の人。
- 馬閃(ばせん)・・・若い武官。高順の息子。なんか猫猫が気に入らない様子?
- 翠苓(すいれい)・・・外廷で働く謎の多い官女。この回は話題に出るだけ。
冷静な猫猫と怒れる馬閃
壬氏の寝所で猫猫が目を覚ますところから始まります。
白檀の香で壬氏の部屋だとわかるわけですが香とか大事にされている時代なんだなぁと改めて思いました。いろいろ考えながらも体を起こしたところに水蓮が猫猫を呼びに来ます。ちなみにその時「15針も縫った」という事を聞かされます。
あの時の足の傷そんなに大きかったんだ…。痛そう。
そして報告会的なものが開始されるのでした。猫猫からの報告を受けるのは壬氏、高順、馬閃の3名。馬閃さん以外の2名は冷静に話を聞いている様子でした。
馬閃君やたら猫猫にやたらかみついてうざい気もしちゃうけどいいやつなんでどうか嫌わないでほしい…
そこでは猫猫が祭祀場にどういう経緯で入り込んだのか、どうして柱が落ちるのが予測できたのかが説明されていきます。
それは、浩然が亡くなる➡祭具が盗まれる➡同時期に祭具の管理者が食中毒で倒れるといった流れが何者かが仕組んだものではないか、そして祭具の金物は前に出てきた亡くなった彫金細工師によって作り直されたのではないかというもの。それには低温融解する金属がつかわれいて…
何も知らずに事件の片棒を担がされてしかも殺されたかもしれないなんて彫金細工師踏んだり蹴ったりすぎる(´;ω;`)
猫猫はなんであの場に壬氏がいたのかこんな大掛かりな事件で命が狙われるのかとか気になる様子で、さらに犯人として翠苓が脳裏をよぎりますが途中で考えるのをやめてしまいます。確かに彼女には関係ない事ですからね。
別の日に李白が猫猫の元を訪れ翠苓が亡くなったという報告します。なんでも毒をあおっての自殺だったとか?それで一件落着かと思われたけど…
彼女を突き動かすのは好奇心
その報告を受けた猫猫は翠苓が自殺するような人物ではなく、試すような言葉も残していたことが気になって考え込みます。
そしてとある薬の存在を思い出します。
思わず壬氏のもとに駆け込み翆玲を検死した医官と死体置き場で話がしたいといいます。無理やり抑え込んだような気持ち悪い笑顔で。
憶測じゃだめだとかいって走ってたけど完全に好奇心やん。自分でも言っているけどさ
あくる日、壬氏、高順、猫猫とともに死体置き場に訪れます。
そこで医官と話をするわけですが…
翠苓があおった毒には「曼荼羅華」が使われていたんじゃないかと質問する猫猫。
曼荼羅華は毒性が強いけれど適量を使えば麻酔としても使える朝顔に似た美しい花だそうです。
医官も症状からして使われたかどうか断言できないとのこと。それに対し猫猫が取ったのは…
すり替えられた死体
彼女が取ったのは棺桶を開くという行動。中から出てきたのはなんと違う人。これには検死をした医官もびっくり。かなり凹んだ様子でした。
彼はたぶんいいやつでその気持ちをいいように利用されたと猫猫に指摘されてました。
なんだか可哀そう…。好きだったのに…でも猫猫から向けられた冷たい目がたまらん。なんかうらやましくも感じる。って壬氏か…
壬氏は翠苓の遺体をどうやって持ち出したのか疑問を抱きますがそれに対し猫猫の推理した答えは
翆玲が自身の足で歩いて出ていった
死んでいたはずなのにどうしてだろうととうぜんなるわけですが。
それに対し人を仮死状態にする薬の存在が示されます。なんでも材料の一部に曼荼羅華が使われてるとか。
猫猫も作り方を知らないようでしたが。そして空の棺桶の一つにくぎの後を見つけて遺体の入れ替えについて裏付けを取ってました。
一歩間違えばそのまま焼かれてしまう可能性もあった賭け。翠苓はその賭けに勝ったと猫猫は賞賛。
すごく悪い笑みを浮かべて生きていたら会いたいという。それは決して捕まえるためじゃなくて…
こんな表情ですからね。良いですねこの正義感よりも好奇心を大事にする姿勢。とても欲望に素直で素敵です。
再び後宮へ
とりあえず壬氏は翠苓のことは秘密裏に終わらせます。で、猫猫に関してはとっても気がかりな様子でした。
主に、傷のことや羅漢とのことが
そんな時、翌日から後宮に向かう壬氏にとある薬を渡す高順。その薬は男性機能を抑制する薬の様でした。壬氏の設定は24歳そして実年齢は…と話に出てきました。
この時の壬氏と高順のやり取りが親子みたいな感じでいいんだよなぁ
いろいろなことを考えながら楼蘭妃への訪問を終えた壬氏が向かった先は玉葉妃のところ。
なんと妊娠の兆しがあることを聞かされるのでした。
それをうけ猫猫は再び玉葉妃のもとに行くことになります。毒見役をとても喜んでいる様子の猫猫に「鍛えがいのある娘が…」と水蓮が言うシーンはとても面白かった。
そして毒見役の日々をたのしく送る猫猫なのでした。そして最後のシーン。
三姫の一人に見受け話が上がっているという噂を李白が聞いてしまいます。
まとめ!!
今回は猫猫の薬に対する執念ともいえるような好奇心が面白かったです。
そして壬氏と高順の関係性が本当に印象的でした。おそらく、ろくに親に会うこともなく育てられてきた壬氏にとって高順が父親のような存在なのでしょう。「早く孫を抱かせてください」に対し壬氏が「努力する」と返すやり取りがホントによかった。なんかジーンときましたよ。
仮死状態にする薬とか一時的に不能にする薬とかいろいろ気になる薬も出てきましたけどおおむねハートフルな感じの回でしたね。ここ何回かにわたりなかなか重たい回が続いていましたが次回は身受け作戦。予告では李白が肉体美をさらしていたりなんだか楽し気なお話が期待できそうです。