
こんにちは!アニメ大好きソウカナだよ!!
前回6話は無事に紅鏡竜を倒しシュタルクが冒険の仲間に加わりました。シュタルクが臆病でありながらも、心やさしい「いい戦士」だということがわかりました。またフリーレンはやっぱり偉大な魔法使いだったとわかったうえで新たな「くだらない旅」が始まるというほのかに胸が熱くなる終わり方でした。
そんな『葬送のフリーレン』アニメ6話の感想が気になった方はこちらをどうぞ↓↓


今回の見どころは
短命な人間には観測をできない「実在→おとぎ話」への変化を観測することができるエルフならではの寂寥感みたいなものを感じます
自分を残して先に逝ってしまう人々。自分にとっては実在したのに時を経てお話の世界の住人になってしまう感覚はなかなかきついでしょう。
さて7話の感想は大まかにこんな感じ
- 大切な人が「おとぎ話」のような存在になるのはさみしいことなのかもしれない
- かわいそうにシュタルク。気持ちはわかるけどフェルンは様付けがデフォだからさ……
- ヒンメル銅像にフリーレンに対する友愛?の深さを感じ心ふるえる
- 知らないものからすれば和睦の使者。知るものからすれば厄災そのもの
- 「言葉」を交わしても通じない化け物って現実にもいるよね……
- 人を言葉で欺く魔族を見た目でだますフリーレン
アニメ『葬送のフリーレン』第7話|解説と感想
おとぎ話のような存在。その実在性を語ることができるのは長命種のよさでもあり悲しさでもあるそんなことを思ってしまう回でした。



いつも残される側ってつらいよね
そっれでは詳細な感想を書いていきます!!
大切な人が「おとぎ話」のような存在になるのはさみしいことなのかもしれない
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
ヒンメル一行での旅の思い出を夢に見るフリーレン
フリーレンの師匠であるフランメの話。その著書は偽物しか見つかっていない。
本物無しと言われるほどに。その時の魔物討伐の報酬はフランメの魔導書(偽)



今回は一番できの良い偽物だったらしいけど割に合うのか……?
ヒンメルとかもわからないといいつつ付き合っているのが良い関係ですよね。
偽物ばかりで本物があるのか疑わしくなってしまうフランメは著書だけでなく
人類の魔法の開祖、フランメ自体がおとぎ話のようなものだ
アニメ『葬送のフリーレン』第7話より
彼女がもはや実在した人物なのかどうかもわからない。
そうだね、それだけの年月が経った。あの人の顔を覚えているのはたぶん私だけだ
アニメ『葬送のフリーレン』第7話より
どこかさみしそうなフリーレンをみたヒンメルは何かを感じている様子でした。
そんな夢を見ていたフリーレン。割と朝早い時間に目を覚ます
早起きするフリーレンはフェルンにとっては奇跡みたいなもの。こういう時はしっかり褒めないといけないらしい。
かわいそうにシュタルク。気持ちはわかるけどフェルンは様付けがデフォだからさ……
エング街道にて土砂を片づけるフリーレン一行。馬車で旅をする商人に請われた様子。シュタルクは馬車を土砂の向こう側に飛ばせないのかと聞きますが、自分勝手だねぇとフリーレンに言われてしまう。



フェルンに言われてやってるだけのフリーレンには言われたくない……
商人と会話をしているとシュタルクはフェルンに手伝うよう呼ばれる。様付けで呼んでくるフェルンに落ち着かないと様を外してくれというシュタルクでしたが「シュタルク。早く手伝って」と呼び捨て&命令口調
そういうのじゃない、愛想よくしてほしいというシュタルクに辛辣なフェルン



確かにめんどくさいけど口に出しちゃダメでしょうよ……
イチャイチャしてたところにフリーレンに声を掛けられ急いで作業に戻る。
ヒンメル銅像にフリーレンに対する友愛?の深さを感じ心ふるえる
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
砂除去を終え町まで商人が3人を案内している道中の会話。エルフと遭遇する機会がとても少ないことがわかります。
生殖本能とかがうすく緩やかに絶滅に向かっているんだとか。魔族による襲撃もその原因の一端になっているんだなと映像を見て思わされました。



エルフがオークに恨みを抱く作品は多いけどこの作品では魔族全般なんだよね
村では勇者ヒンメルたちが魔族から解放してくれた解放祭が行われている。フリーレンからすればなんでもかんでも祭りにしたがる人間は大げさ。
でも解放から80年というのは人間たちが何かを忘れ去るには十分な年月だから祭り事にして忘れないようにすることは重要なこと。
フリーレンを将来ひとりぼっちにしないため
フリーレンが思い出したのはヒンメルがよく銅像を作ってもらっていた理由。



マジですげぇ大人。ただイケメンナルシストではない
フランメのことを語るフリーレンがどこかさみしそうだったのを気にしてくれていたのでしょう。
この村では毎年のように勇者ヒンメルたちのことをたたえているのだとか。
100年後、1000年後の未来は僕らにとっては想像の世界。それこそおとぎ話みたいなもの。
村を後にしてフリーレンがシュタルクに伝えた旅の目的地は天国。死にに行くのとでも言いたくなる目的地にそいつは楽しそうだという彼の返しが素敵



ほんとにセリフのやり取りが秀逸で大好きだなぁこの作品
知らないものからすれば和睦の使者。知るものからすれば厄災そのもの
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
街は非常に物々しい雰囲気。衛兵が非常に多い。
フリーレンは魔族を見てすぐに杖を構える。ぶっぱなそうとしたところとしたところを取り押さえられてしまう。その魔族が出した和睦の使者だったらしい。
フリーレンが彼らを見る目はまるで猛獣でも見るような目だとその使者は感じたようでした。
牢に入れられたフリーレンに面会するフェルンとシュタルク。2、3年は入れられそうという事実に「本当に時間を無駄にするのが好きですね」とフェルンの嫌味



まぁ頻度が多ければば言いたくもなるか……
魔族が街中にいた理由
28年前にアウラは復活していた。その時から戦いは続いていた。殺し合いに疲れたアウラ側が和睦を言い出して使者を受け入れてしまった。
長年魔族という存在と向き合ってきたフリーレン曰くそれは悪手。
「言葉」を交わしても通じない化け物って現実にもいるよね……
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
かつて勇者ヒンメルたちが村人の娘を食らった魔族の子供?を追い詰めたときの話。
魔族の「痛い痛いよお母さん」という言葉にとどめを躊躇してしまうヒンメル。



子供の見た目でそれ言われたらきついよね確かに
娘を連れて現れた村長は罪を償う機会を与えてもいいのではと言い出す。
今殺しておかないと後悔するよというフリーレンに様子を見ようというヒンメル。
しばらくの間、村長とその娘とともに穏やかに過ごしていたかに見えた魔族はとんでもない理由で村長を殺してしまう。
娘を食われた母親にいつも殺意を向けられていたから。村長の娘をその夫婦に差し出すため。自分が食べてしまった娘の代わりに……
彼にとって「人間の娘」という物でしかなかった。「その子は村長の子供だ」というヒンメルにその魔族は「村長はもういませんよ」と会話をしているようでキャッチボールになっていない
その時のやり取りでフリーレンが忠告した意味を理解し村長の娘を助け出しフリーレンにとどめをさすことを許可する。
家族という概念が存在しないはずの魔族が「お母さん」と言う言葉を使うのは、人間がとどめをさすのを躊躇するから。
魔族にとっての言葉は人類を欺く術なのだと痛いほどに伝わるエピソードでした。



現実にも言葉は通じているはずなのに内容を一切理解しようとしない人いるよね……
※言葉を話す魔物を魔族と名付けたのはフランメ。その祖先は物陰から「助けて」と獲物をおびき寄せたんだとか
その話を聞いてフェルンとシュタルクはとても恐ろしい存在を知ったような表情をしていました。
その頃の魔族の使者であるリュグナーからしてもフリーレンは魔族をよく知っているという評価でした。離れたところにいる二人のセリフが重なるのはそれを顕著に現している描写だと感じました。



脱獄することをとても軽く言っているのがフリーレンらしくて良い
人を言葉で欺く魔族を見た目でだますフリーレン
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
グラナト伯爵は息子たちの部屋に魔族たちを通す。はなっから彼らを倒すことが目的だった。



私怨で動いていたのね。とても人間らしい貴族様で嫌いじゃない
衛兵たちと共に魔族を取り囲む伯爵。部屋の様子を見たリュグナーは言葉を紡ぐ
存在しないはずの「父上」が殺されたと言いくるめて伯爵をだましその場を納めていました。
リーニエはリュグナーに父上って何と聞く。彼もわかっていないらしい。人間を馬鹿にしているわけではなく本当にわからない様子でした。
リュグナーがおそらく簡単に勝てるはずの兵士たちと戦わなかった理由は、人情に篤いグラナト卿を利用することを考えていたから。防護結界を解かせるための和睦の使者だったらしい。
ドラートは邪魔者を始末しに行くとフリーレンのいる牢へ。若い奴は血の気が多くて困るとリュグナー。実際、牢番の首を飛ばすドラートは外交ごっこの前に邪魔者を消しに来たとフリーレンの前に。
リュグナーの言葉からフリーレンを唯一の障害だと思っていた様で彼女のことを「少女」と侮っていました
自分を断頭台のアウラよりも強いという彼女はとても頼もしく映った。



フリーレンは魔族を見た目で欺いている
この後に次回予告『葬送のフリーレン』につながってくる演出には胸が熱くなる
まとめとこの回で一番好きだったセリフ
おとぎ話のような存在には2種類あるんだなと感じました。
- 人類の魔法の開祖、魔王を倒した勇者たちという人間にとって善性のもの。
- 人間の言葉で欺き人を狩る魔物=魔族のような化け物
名前は知られているもののその実態まではよく知られていない存在というか。それをひとり背負って生きてくエルフのあり方はとても大変だなぁと感じました。フリーレン飄々としているけれど苦労してんだなぁなんて。
第7話で僕が一番好きだったセリフは?
画像引用元:アニメ「葬送のフリーレン」公式サイトより
おとぎ話じゃない。僕たちは確かに実在したんだ
アニメ『葬送のフリーレン』第7話より
ヒンメルがよく銅像を作ってもらっていた理由はフリーレンに将来ひとりぼっちでさみしい思いをしてほしくなかったから。フリーレンの師匠フランメが足跡をほとんど残さず、おとぎ話のような存在になってしまったのを知って、同じ思いをしてほしくないとでも思ったのでしょうかね。
自分たちが逝ったあと一人になってしまうフリーレンのことを想って行動していた彼にとても愛が深いなぁと感じてしまいました。



だってフリーレンのこと絶対好きだったよね?
きっと触れたいとかそういう思いもあったにもかかわらず、将来自分がいなくなった後のことも考えて足跡を残していくとかプラトニックにも程がありますよね……
オレオールでヒンメルとフリーレンが出会えることを願ってやみません。