第10話『蜂蜜』では猫猫が壬氏の手に付けられた蜂蜜に追い詰められかけてなにやらひらめいていた様子でしたね。また、蜂蜜を苦手としている里樹妃が柘榴宮をひそひそと歩いていた様子が気になりました。
果たして蜂蜜が事件とどうかかわってくるのか。そしてやっぱり風明は…
第11話「二つを一つに」あらすじと感想
二つとはいったい何のことなのか。それを一つにすることで何ができるのか?なんだかとっても気になるサブタイトルですね。そんなわけで11話は事件の謎が解き明かされる回です。
主な登場人物
- 猫猫(まおまお)・・・この物語の主人公。花街の薬屋の娘。故あって今は後宮勤め。
- 壬氏(じんし)・・・美貌の宦官。猫猫曰く顔だけは無駄にいい。後宮で強い権力を持っている。
- 高順(がおしゅん)・・・壬氏のお目付け役の武官。まめで気が利く人。宦官?
- 玉葉妃(ぎょくようひ)・・・上級妃の一人「貴妃」。穏やで柔らかい雰囲気の妃。
- 里樹妃(りーしゅひ)・・・上級妃の1人「徳妃」。まだ幼く後宮のしきたり等の知識の浅い女の子。
- 阿多妃(あーどぅひ)・・・上級妃の一人「淑妃」。現帝の最初の妃。中性的な印象。
- 風明(ふぉんみん)・・・阿多妃(柘榴宮)の侍女頭。いいお母さんになったろうなという感じの人
- 翡翠宮の侍女たち。
無知が生んだ悲劇
かさなる不幸
前話の大掃除は実は引っ越しの準備だった様子で柘榴宮はすっかり片付けられている様子。そんな中、適当な言い訳を作って風明の前に訪れた猫猫。
ってあんた毒盛ったりした人と二人で会うとか勇気あるなぁ。
二人の会話の中でわかったこと。
阿多妃の出産時、運悪くその時の皇后の出産が重なります。阿多妃は後回しに。その時の出産はできましたがもう子供が埋めない体になりました。その時の医官はなんと猫猫の養父である羅門だったのです。
イヤーなんだかいろいろと重なってしまってとっても複雑。医官を恨むわけにもいかんし、皇太后を恨むわけにもいかないし。
また阿多妃の子供は乳幼児期に亡くなってしまいました。その時、面倒を見ていたのは風明でした。
何とか生まれてくれたのはよかったんだけれど…
そして阿多妃の子供が亡くなった原因は蜂蜜でした
通常、大人が口にする分には害のない蜂蜜ですが、乳幼児には毒になってしまうことがあるとか。なんでも、腸内の環境が整ってない乳児だとボツリヌス菌が増えて毒素を作ってしまうことがあるとか。
アレルギー反応の存在を知っているような猫猫ですし蜂蜜が赤子によくない場合があることも知っていたんでしょうね。
でも、この時代設定だとそんなことは知らない人のほうが多いでしょう。風明もやっぱり最初は知らなかったみたい。んで、接種させてしまい…というわけでした。
里樹妃を狙ったわけは?
簡単にまとめるとこんな感じ。
風明は里樹妃から赤子のころに蜂蜜を食べて死にかけた話をきかされる➡自分が主の唯一の子供を死なせてしまったことに気が付く➡それを阿多妃に知られないように必死で里樹妃を遠ざける➡里樹妃が出家して一安心➡阿多妃の後釜として後宮にまた戻ってきた➡もう消すしかない
とにかくもう風明は阿多妃を尊敬していて、この人以外仕える人はいないぐらいに思っていました。
阿多妃を慕うからこそその罪悪感ときたらとんでもなく思い。そんなかなんも考えてなさそうな子が余計なことしそうだった。そしてことに及んでしまう。
そしてサブタイ回収。猫猫が風明にしたのは
ってこれ自分の調査のせいで人が極刑になるとかおもってしまったらとてもつらすぎる。覚悟が必要というか。いろいろわかりすぎちゃうのって良いようで、なんだかとっても生きにくそうで…。
風明に自首と阿多妃の想い
風明の自首
後日、猫猫が壬氏の元に行くと風明が自首してきたと報告されました。
もちろん猫猫は知らんぷり。なんかしただろうというのは壬氏にも分かったんでしょうけど。
事を起こした動機は阿多妃の立場を守るためというシンプルなものになっていました。
ちなみにこのことがなくても阿多妃が離宮に移ることは決まっていたみたいでした。
この動機だけだとなんだか無駄なことをしたねっと感じてしまう人もいるんでしょうが、真相を知っていると結構来るものがありますね。でも知られなかったと思ったまま風明は旅立てるので少しは心が楽になれたのかもしれません。
そして予告に出てきた壬氏と猫猫が並んでつつじを吸うシーンがありました。すこしだけ毒があるやつ。
普段、立場的なものを結構意識しているはずの猫猫ですけど、目の前で花をもいですするってどうなんよ?って思ったり。微毒とはいえ毒だからついついすいたくなったのかしら?
ところで、赤いつつじの花言葉に「恋の喜び」っていうのがあるようなのですが並んで一緒に赤いつつじを吸っている猫猫×壬氏ってなんか意味があるのでしょうかね?これも伏線ってやつなのでしょうか?
この二人が恋の喜びを感じるとしたらきっと二人は…いやぁワクワクしちゃいますなぁ。
そして猫猫の回想。
何も権力のない自分ができる最大限の提案が二つの動機を一つにして赤子を死に追いやってしまった事実を知られないで済むという…
いずれにしても死は免れないというのがなんとも重い…
阿多妃と壬氏
阿多妃が後宮を離れる前の夜。眠れない猫猫は城壁の上に。
そこにたまたまやってきたのは阿多妃。猫猫は酒に付き合うことになりました。
酒を出されて喜ぶ猫猫の様子がかわいいんだか何なんだか…
そして阿多妃は意味深な発言。
「息子がこの手からいなくなってから、ずっと私は皇帝の友人だったんだよ。いや、友人に戻ったのかな。
アニメ「薬屋のひとりごと」第11話より
もともと友人だったのも気になりますし、いなくなってからという言い方が少し気になります。
そのあと自分のために死んでいった者たちを思い返していました。
生きていてほしかったんだろうなぁ…
城壁を降りる際中に後ろから声をかけられて猫猫落下。その下には壬氏。なぜか抱きしめられてしまいました。
阿多妃が後宮を離れる日、彼女と壬氏が対面してやり取りをしている様子をみて猫猫はても怖い推理をしていました。視聴者側としてはあたってんじゃね?と思えてしまうほど真に迫ったものでした。それは…
皇后よりも出産を後回しにされた自分➡自分のもとよりも皇后の元のほうがいいと考え皇后の子供と自分の子供を入れ替える➡自分が預かった赤子が亡くなってから入れ替えが発覚する➡気づかなかった医官が肉刑に処される…
というもの。意味深なセリフと、とても似ているという事実からここまで推理するとかすごい。
猫猫はその推理をとんでもない妄想だと振り切っていましたが真実はいったい?
今後それが明かされるのかとても気になるところですが、仮に推理通りだとしたら風明の聞いたという阿多妃の泣く声は罪悪感や後悔などからくるものだったのかもしれませんね。
やっぱり後宮って大変だな…
まとめと次回について
まとめ
犯人に向かって正面から推理をぶつける猫猫でした。
今回は猫猫によって目的の人物を亡き者にするという事は出来ないままに終わってはいますが、この時代背景です。
妃の殺人未遂なんてどうやったって極刑は免れないわけです。自分が謎を明かすことでそうなってしまうと思うと猫猫もとても気が重たかったことでしょう。
今回の事件は、無知による事故に対して、人の感情がいろいろかけ合わさり起こされてしまったもの。
事故についてはこの時代背景では仕方のないことではと感じてしまいました。そもそも蜂蜜が原因となりうるとわかったとはいえ、必ずしもそれが死因となったと証明することはできないわけですし。
結局命を懸けるのだから阿多妃に話してみたら長い年月苦しまなくて済んだのに…。そもそも蜂蜜取らせていることにだれも何も言わなかったんだから。なんだか、とても悲しくも虚しくも感じてしまう事件でした。
そして阿多妃と壬氏はやっぱり似ている。もし、猫猫の妄想が正しかったとしたら結構大変な事態です。
それにしても里樹妃にも走って追いかけて来てくれる侍女ができて本当によかったなぁ
次回第12話「宦官と妓女」
風明の関係者として名前のあげられた猫猫でしたが何か罪に問われてしまうのでしょうか?壬氏君に何とかしてもらいところでしょうがいったいどうなってしまう事やら。
そして次回予告。なんか猫猫が壬氏になんか言ってたり、久々に緑青館の面々が出てきたりしていました。最後には猫猫と壬氏が宴の席に並んで座る様子。なんだかおめかしをしている様子でした。
各話の感想は下記からどうぞ。リライトしていきますが文章がひどい部分がままありますのでご容赦いただけますと幸いです。