前回44話では色々なことが判明した回でした例えば……
- 神美がヤベェBBAだと判明したり
- 子翠の正体が楼蘭だったり
- 翠苓が本当は子翠だったり
特に楼蘭のことは薄々わかっていた事でしたがやっぱり悲しいことですね。

猫猫の数少ない友達なのに…
あとは羅漢、羅半、羅門の要請によりついに来ましたっ!
麗しの宦官である壬氏が月の君(皇弟)として立ち上がる時が!
そんな第44話の感想は下記からどうぞ!!


なんだろう蠆盆って?と思って調べて出てきたのは
【酒池蠆盆の刑】という言葉
その説明の前にとある悪女、妲己について
中国、殷の紂王(ちゅうおう)の妃。もと殷に滅ぼされた有蘇氏の娘で、紂王の寵愛をたのんで淫楽に耽り、残忍な行為が多く、殷の滅亡の因となった。
出典:コトバンク『妲己』【https://kotobank.jp/word/妲己-93543#goog_rewarded】
そんな妲己は人が苦しみ死ぬ姿が大好き。酒地蠆盆は彼女を喜ばせるため紂王がとった方法の一つ
「酒池蠆盆の刑」とは、二人を戦わせ、敗者は「蠆盆」へ、勝者は「酒池」に入れるという刑罰です。「蠆盆」とは猛毒を持った生物のいる穴のことで、敗者は蛇に咬まれサソリに刺されて命を落とします。「酒池」とは酒を満たした池のことで、勝者は褒美として浴びるほど酒を飲むことができますが、結局は酒に酔って溺死してしまいます。挿し絵には、戦い合う二人の女性、その様子を楼閣から眺めて楽しむ紂王と妲己、酒池で溺れる女性と、蠆盆で蛇やサソリに襲われる女性が描かれています。
出典:国立公文書館ホームページ『酒池と蠆盆』【https://www.archives.go.jp/exhibition/digital/rekishihouko/h26contents/26_1022.html】



えっ神美は妲己そのものじゃんか!!
と思ってしまった人もいることでしょう。事実、公式ホームページのあらすじでもこうあります。
猫猫、響迂、翠苓、そして見張り役の誰をいたぶろうかと楽しむ神美
引用元:「薬屋のひとりごと」アニメ公式サイト【https://kusuriyanohitorigoto.jp/season2/episodes/45.phpより】
それはまるで、さてどっちが「蠆盆」に入るのかしら?とニヤニヤしながら眺めている妲己を想像させるような姿。そうすると出てくるのがこの心配ごと
猫猫がひどい目にあわされちゃうのかな?
そもそも、あの神美がすんなりと脱出させてくれるはずはないんですけどね。あとは予告で楼蘭が松明をもっていたのも気になるところです。
さて45話の感想は大まかにこんな感じ
- こんな状況でもまともに育った響迂はめっちゃいい子
- くそババアにくそババアと言い切った猫猫は素晴らしい
- 蟇盆って毒好きにとっての楽園でしかないんだよなぁ
- その行動は優しさから?楼蘭の行動が過激すぎて好き
- 神美の目的はやっぱりくだらない。楼蘭だって怖がるわそりゃ
- つらい現実を見る前に旅立つのは救い?毒でなく薬ってどういうこと?
それでは詳しく書いていきます!!
アニメ『薬屋のひとりごと』第45話|解説と感想
こんな状況でもまともに育った響迂はめっちゃいい子
画像引用元:アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイトより
薬を作る猫猫のモノローグでわかったのは
- 黄泉がえりの薬は不老の薬を作る過程で生まれた副産物
- 神美が求める不老の薬は一杯飲むだけで10歳若返るという薬
黄泉がえりの薬にまで至った時点で前の薬師はかなり優秀。でも目的となる不老の薬はとてもじゃないけどありえない薬。
それでも猫猫は薬師としての矜持があると決意します。部屋の外から猫猫の決意を聞いて笑顔になる楼蘭が印象的でした。



猫猫はほんと逆境に強いなぁ
達成できるはずのない目標に向かって研究をし続ける日々。猫猫は下の部屋から上がってくる匂いが気になる様子でした。
数日後、響迂(キョウウ)が猫猫を助けるために行動を起こしますがあえなく失敗。見張りの兵士に捕まってしまいます。
そんな騒ぎを聞きつけ翠苓が仲裁して和んで終わりそうだったところに……
神美が現れ雰囲気が一転。翠苓、響迂、兵士はおびえた様子。



でたな妖怪弱い者いじめババア!!
神美のお供には表情を消した楼蘭と響迂のお母さん
響迂の母さんは自分の子供を認識していないかのような態度でした
くそババアにくそババアと言い切った猫猫は素晴らしい
画像引用元:アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイトより
響迂、翠苓、見張りの兵、誰に罰を与えるか楽しそうにふるまう神美
その様子は苦しみを与えることこそが目的といったような態度
イラついて猫猫が神美に放った言葉には思わず拍手をしてしまいました。クソババアなんて言われたらそれはもう、神美はブチ切れます。なんだか固そうなうちわみたいなやつで猫猫をひっぱたくのでした。



小娘がっって叫んだらそれはババアの証明だろ
自分がその子供に連れ出すように頼んだと自分に神美のヘイトが向くようにふるまう猫猫。
最初、神美は水牢をと言いますが北方の寒い冬でのそれはやばい。彼女は薬師がいなくなるとと意見する翠苓をぶったたくのですが……



その時の行動がマジできもい
彼女が言うには高貴な血が流れていても一度穢れたちが混じったらおしまいらしいです。
そんな時に楼蘭のとある提案
彼女は蟇盆(たいぼん)を使いたいというのです
翠苓がめちゃくちゃ怖がっていたので蛇が関連しているのかと感じましたが……
蟇盆って毒好きにとっての楽園でしかないんだよなぁ
画像引用元:アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイトより
猫猫は窓の無い部屋に閉じ込められます。一つの箱と共に
その箱に虫や爬虫類がどっさり
これを普通の人がやられたら翠苓みたいにトラウマになるでしょうけど……



われらが猫猫は役者が違う
簪を使って蛇とかカエルの串焼きを作って食べていました。翠苓と響迂の願いを受け兵士が助けに来た時には塩をほしがってましたがおおむね満足そうでした
ここで楼蘭が猫猫の敵ではなかったと認識させられました。
で、助けに来た兵士が言うに都から討伐軍がやってくるのろしが上がっているのが見えていたとのこと



おお!壬氏が禁軍動かしたのか!!
それにしてもこの兵士はやけに頭がいいけど誰かの使いなのでしょうか?気になるところです。
その行動は優しさから?楼蘭の行動が過激すぎて好き
画像引用元:アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイトより
兵士に反対側の階段の下に火薬があるときいてそこに向かっていく猫猫。階段を降りると火薬を作る作業をしている半裸の男たち。
猫猫が調薬部屋にいるときに感じていたにおいの原因は火薬を作るときの臭気だったらしい



火薬の材料には糞尿から作っているものがあったと聞いたことがあるけど……
火薬のそばで火を使うなんて怖いと思っていたら現れた楼蘭。彼女は工員たちにお金をばらまき逃げるように言った後、火薬の入った甕に向かって松明を投げ込みました。
頑張って逃げてねと笑顔でという姿はやんちゃな印象。さすがの猫猫も焦りますわなぁ。
火で満たされた部屋から何とか抜け出した猫猫は楼蘭と遭遇。
楼蘭の蟇盆どうだった?という質問に対する猫猫の答えが「おいしかった」なのには笑ってしまいました。
神美の目的はやっぱりくだらない。楼蘭だって怖がるわそりゃ
画像引用元:アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイトより
楼蘭がまだやることがあるから逃げないと知り、ついていくことにした猫猫。大切にされているように見えた楼蘭も神美は怖いらしい。なぜなら
楼蘭が化粧をする前の顔を覚えていないから
楼蘭は神美しいにとってはかわいくて何でも言うことを聞くお人形。それを裏付けるエピソードがなかなかひどい。顔を見ずに服装だけで下女だと判断しているのだから。



母親がちゃんと自分を認識できていないって結構怖い
でババアについての話を掘り下げているうちにわかったのは
翠苓は先帝の最初の犠牲者である大宝の娘だったということ
神美の侍女だったらしいのですが、自分が手を出されず侍女が子供産んだら彼女はブチ切れるでしょうねぇそれは……



翠苓は皇帝の腹違いの妹ってことかな?
そんな神美が子昌と結婚したのは「楼蘭」を生み復讐するため
子昌には西の血が流れているから楼蘭を新しい王母にしたかったのだとか。
猫猫は「子翠」としての一面こそが彼女の真の姿だと思いたかったんでしょうね。
楼蘭(子翠)は神美が求める新しい王母、子を産み帝を食らう虫になりたくはなかった。だからこそ自分で使うために堕胎剤を後宮に持ち込んだようなのです
ここにきてあの怪談話、鈴虫の妻が夫を食べる話がつながってくるのには感動してしまいました
つらい現実を見る前に旅立つのは救いなのかどうか。毒じゃなく薬ってどういうこと?
部屋にはいったときの光景は非常にショッキングなもの
毒杯をあおった子供たちが倒れてすでに息絶えていたのです
子翠が優しく子供たちの頬にふれ薬よといった時、猫猫がこぶしを握り締めて怒りを抑えているのが印象的でした。
子翠の狙いは一族郎党皆殺し目に見えている彼らが苦しまずに逝けるようにすること。のように見えましたが本当のところどうなんでしょうか……
ちなみに彼らのお母さんは神美の部屋でいかがわしいことをしていた人たちだったようです。
このシーンで感じたのは響迂がただのクソガキではなかったということ。毒杯だとわかっていながらジュースを飲むのは相当な覚悟がいることでしたでしょうね
そこまで話を聞いて猫猫の「どうして私を連れてきたの?」という質問で幕引き。



ウォーーーめちゃくちゃ気になるーーー!!
まとめと気になる謎
普通の人にとっては「蟇盆」は地獄の責め苦だとしても猫猫にとってはぬるま湯。それがわかっていたからこその楼蘭の提案は素晴らしかった。子翠が閉じ込められたら猫猫とは違って虫の方を食ってしのいだんでしょうね。
また、胸糞なところの表現もだいぶマイルドになっている気がしました。
原作だと猫猫の貞操がやばいってシーンがあってこんなにえぐいシーン、TVで流せるんだろうかと思っていたのですが……
それでもちゃんと神美の醜悪さは描けていたと思うので僕としては満足です。
45話で残された気になる謎は?
さて、そんな今回も僕が気になった謎は……
- 楼蘭の笑顔は本当に子翠としてのものだったの?
- 子翠が本来の姿なんだよね?それすら演技じゃないよね?
- 楼蘭はどうして猫猫を連れてきたの?
- 子供たちが飲んだのは毒じゃないなら何の薬なの?
- 神美は一体どこへ行ったの?子昌も一体どこ?
- あの兵士、火薬騒動の中、もどった気がしたけどどこ行ったの?
イヤー次回もとても楽しみですね!!それではまた!よいアニメライフを!!


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アニメは小説版に準拠してるって聞いたことあるよ!!
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3期だと思いがちだけど実は2期なんだよね……
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漫画版はなぜが2種類あるので絵柄の好みとかで選ぶといいかもです。



原作者先生もなんでかは知らんらしいよ!!
- よりミステリーに重きを置いたのがサンデー版(後宮謎解き手帳の方)
- 読みやすさキャラの可愛さ重視ならガンガンバージョン
っていうのが僕の印象でした!!
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