娼館での事件とその真相『薬屋のひとりごと』第8話感想

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第7話では指紋採取という技を見せてくれた猫猫でした。毒を盛った第三者の存在を示唆し、里樹妃へのいじめについて推察してみたりと何気に活躍していました。そして小蘭にかんざしについて聞いてからすぐに李白を利用し里帰り、引き合いに自分が育った六娼館の姐さん紹介するというアグレッシブさには遣手婆にも通づるものを感じましたね。

サブタイトル「麦稈」

「稈」とかいて「わら」と読むむぎわらでしたが僕のPCでは変換候補に出てきませんでした…次回予告からわかることですが牧歌的な内容ではなく事件の予感がしますね。アニメ(小説)だからこそダメなんだけどちょっとわくわくしてしまう自分がいました。実際は事件なんて起きてほしくはないですからね、身近ではやめてほしいところ。そんなわけで花街で猫猫はどんな事件を捜査するのか感想いきます!!

この回の主な登場人物

猫猫(まおまお)・・・この物語の主人公。花街の薬屋の娘。故あって今は宮廷勤め。

壬氏(じんし)・・・美貌の宦官。猫猫曰く顔だけは無駄にいい。後宮で強い権力を持っている。

高順(がおしゅん)・・・壬氏のお目付け役の武官。まめで気が利く人。宦官?

養父(オヤジ)・・・羅門(ルォメン)猫猫の育ての親。元宦官。花街の薬師をしている。

李白(りはく)・・・若い武官で出世株?筋骨隆々、白鈴姐さん狙いの人。

玉葉妃(ぎょくようひ)・・・上級妃の一人「貴妃」。穏やで柔らかい雰囲気の妃。

翡翠宮の侍女たち。

目次

事件現場と応急処置

花街近くにある実家である薬屋に里帰り中の猫猫。目を覚ますとオヤジさんはすでにおらず薬草畑に。オヤジさんは自分で育てた薬草で薬を作るのが好らしい。そんなことを考えていると薬屋の扉を激しくノックするカムロ。

猫猫が様子を見に行くとその手を取ってカムロは駆け出しました。連れてこられたのは事件現場である妓楼。六娼館とは別のとこ。そこには寝台に並んで倒れる男女がいました。どうやら何か体に良くないものを接種してしまったようで。現場にたどり着いた猫猫は即座に応急処置を開始。

嘔吐物がのどに残ってないか確認し呼吸の止まっていた男の方には人工呼吸を行うのでした。治療の一環なので一切の躊躇なく猫猫は行うけど、これを壬氏が見ていなくてよかったとほんとに思う。何とか二人は一命をとりとめ、猫猫は事件現場の考察を開始。

現場には酒とたばこのにおいが充満し、酒瓶が2つ、割れたガラスの器、散らばった数本の麦稈、キセルにたばこの葉。それを見て猫猫はめんどくさいことをやらかすもんだとぼやくのでした。それにしても猫猫のポニーテールがなんかかっこよかった。いつもと違って新鮮。

その後木簡をカムロに持たせてオヤジさんを呼びに行かせました。

養父の指導とあらぶるカムロ

猫猫はカムロから受け取った炭をつぶしているとそこにオヤジさんがやってきました。処置についてはまぁまぁとオヤジさんから厳しめの評価もらった猫猫。あれでもまぁまぁとは見た目に反してオヤジさんスパルタか??

そしてオヤジさんによる状況見分が開始され猫猫はこれは何の毒だとおもったか質問されます。いつも質問を通して猫猫に学ばせようとするらしいです。猫猫の答えはたばこの葉が猛毒で心中に使うならこれだと思うと伝えます。

今回、猫猫は処置の段階で水は飲ませませんでした。たばこの葉をそのまま摂取した場合水を飲むことで吸収が早まるから。でも今回は最初からたばこの葉の成分を水に溶かして飲んでいたため、水を飲ませて薄めたほうがいい場合があるようで。状況を見てそれを判断できたようです。大変だなぁ毒の対処。とっさにそこまで観察しないといけないのか…

すげえかっこいいオヤジさんだと思いきや、金には無頓着でそこの妓楼の遣手婆に謝礼金を出されて断ろうとして猫猫に叱られてました。その際、その妓楼の遣手婆が麦稈をつかってお茶を飲んでました。いるんですよね仕事はすごいけどお金ちゃんともらうのが下手な人って。僕の祖父もそうだったらしく…ってどうでもいいか

心中は花街にはよくあることで、年季の開けない女と金子が用意できない男が一緒になるべく図るらしい。でも、男は心中するような輩には見えなかった。そんなわけで猫猫が男の様子を見に行くとカムロが男に刃物を突き立てようとしていて猫猫は刃物を取り上げます。

カムロは必死に食らいつきますが猫猫の頭突きに膝をついてました。その娘に同情的な妓女から事情をきいてみると身請け詐欺的に妓女をもてあそぶくそ野郎で、そのカムロの姉も…いや死んでもよかったんじゃね。と思うけど妓楼全体がまずいことになるだろうしなぁ。猫猫の言う通り妓楼としては頭が痛い話です。

気になる事件の真相は

気になって推理をしてしまう猫猫でしたが真相に気づいている様子のオヤジさんは何のヒントもくれません。てかオヤジさん真相にすぐ気づくのすげぇなマジでナニモンだろう。水に溶かしたもの、麦稈、種類の違う2色の酒というワードから心中でなく殺人未遂だと気が付きました。オヤジさんはもう終わったことだといっていましたが心情的に妓女側の味方をしてたのかなぁなんて思ました

分かってはいてもやっぱり気になる。猫猫は花街を歩きながら推理をまとめていきますました。殺そうとしたのは妓女のほう、犯行に使われたのは毒の酒。用心深い男に飲ませた方法は?

答えは聞かされてみると簡単で、比重を利用して酒を層にして…これ自体は見た目が良いから客を喜ばせる小ネタとしてよく使われるらしい。その性質と麦稈ストローを利用して、自分は死なずに男にだけ毒を飲ませる方法を考えついたみたい。考えるのは簡単だけど実行するのは命がけ。度胸がすごい。

猫猫はそれに対し悪感情をそこまで持っている様子ではありませんでした。よくよく考えるとカムロもその娘に同情的だった妓女も、妓楼の遣手婆も共犯だったのではないか疑わしい点はありましたがそこで思考をやめていました。

お風呂での出来事と壬氏の嫉妬

思考しながら向かった緑青館。猫猫はそこで風呂をかります。湯船につかっているとそこにやってくる梅梅姉さん。六娼館三姫の一人です。後宮にすぐに戻ってしまうことを寂しそうにしていました。

三姫のみんなも緑青館の遣手婆も急にいなくなってしまった猫猫を心配していたとのこと。婆はほんとか?とおもってしまうけど本当でしょう。猫猫のまえではいつも通りにしてくれてい様子。梅梅姉さんに抱きしめられてなんだか楽しそうでした。うらやまし…その後、梅梅さんが言っていた離れですごく陰鬱な表情をしているシーンが出てきました。

そして3日間の里帰りを終え後宮に戻る猫猫でしたが、帰り道、緑青館で合流した李白はすっかり白鈴姐さんに骨抜きにされていました。夢のようなひと時を過ごしたのだろう。うらやm…いや、逆に良い夢を見てしまった李白はきっと大変だろう。

後宮にもどり玉葉妃に挨拶に行くとその背後にはやたらと不機嫌な様子で猫猫を見つめる?監視?する壬氏がいました。気まずい雰囲気にすぐに退散しようとする猫猫でしたが、壬氏に応接室に呼び出されるのでした。

応接室での壬氏はなにやらイラついた様子でしたが猫猫はスルー。そして里帰りと李白について聞かれました。猫猫的にはちゃんと答えていた様子でしたが壬氏の求めていた答えとは違ったようで…

壬氏は自分が頼られなかったことを拗ねていましたが、猫猫はそれを暇人だから厄介ごとでも構ってほしいのかと思い、壬氏に見合う対価が用意できなかった、李白に一夜の夢を見てもらったと報告。それを聞いた壬氏は茫然。それでも猫猫は淡々と接するのでした。

それを聞いた玉葉妃や侍女頭の紅娘(ほんにゃん)のリアクションが面白かった。ってか涙目で笑う玉葉妃とてもかわいらしかった。

まとめ!

「花街も本質は後宮と変わらない。花園であり鳥かごだ。みんな閉じこもった空気に毒されていく。」

アニメ「薬屋のひとりごと」より

という猫猫の独白にはなんだか重たいものを感じました。現代日本と違い自由の少ない閉鎖的な世界で強く生きている彼女たちの様子には心惹かれる何かを感じます。非常に生きにくく大変そうですが。

その時に描かれていた夜の花街はとても美しく描かれていました。

そして猫猫全く意識していないんでしょうけど、壬氏への報告はわざとか?と疑ってしまうほど情報不足。あれだと確かに猫猫自身が…と思われてもしょうがないというか。対価として六娼館の姐さんを紹介したといえばいいのに。気になる娘があんなことやこんなことをしたと思ったら育ちの良い男の子は気が気じゃないでしょう。周りも知ってたら教えてあげてー( ´艸`)

それにしても壬氏の手が肩に置かれた時の猫猫のリアクションがひどかった…

次回予告は自殺か他殺かという事件の香り満載な題名。コミカルな感じの猫猫が酒と思われる入れ物を俺のもんだーという勢いで抱えている様子が非常に気になりました。

アニメ『薬屋のひとりごと』感想記事

薬屋のひとりごとアニメ第1期|1クール

薬屋のひとりごとアニメ第1期|第2クール

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