前回、第6話はジークリンデ&ヴォルフラムとシエル&セバスチャンの関係性の対比が楽しめる回でした。セバスチャンの本性をぶつけられてシエルがようやく正気に戻れて良かったけれど……

やっぱり悪魔と契約するのはたいへんだよねぇ
そんな第6話の感想はこちらからどうぞ↓↓


目覚めてすぐ読んだ女王から手紙内容は
- 瘴気の正体は化学物質(毒ガス)
- 魔女とお茶をしたいというわがまま
この無理難題にシエルとセバスチャンはどう行動するのか?
それが第7話の見どころです。真実が一気に明らかになる回なので絶対に見逃せない回。僕の大まかな感想はこんな感じです
- ジークリンデの優しい願いがひらめきにつながる
- 魔法陣を書き上げて倒れるジークリンデを受け止める人狼ってどう考えてもあいつだよね
- どうかヴォルフラムだけは緑の魔女でなくジークリンデ自身の味方であってほしい
- ジークリンデを外の世界へいざなう夜の誘いはとても怪しく美しい
- 天才的な頭脳と精神性は必ずしも一致しない。ジークリンデは素直ないい娘……
- 人狼たちは一見優しいふるまいをするけどジークリンデにやらせてきたことはかなり残酷
アニメ『黒執事 -緑の魔女編- 』第7話|解説と感想
ジークリンデの優しい願いがひらめきにつながる
ジークリンデが見た泡沫の夢
シエル、セバスチャンも交えて村人たちと共にピクニックをするような心温まる光景
訪れるはずのない夢のような光景を思い浮かべひらめいた究極魔法の完成図
究極魔法の完成を聞いてヴォルフラムは衝撃を受けていました。それはただの驚きなのか、喜びなのか、悲しみなのか判断がつかない表情で



ヴォルフラムは彼女のことが心配でしょうがなかったんだろうなぁ
外の世界への渇望が研究を進めてしまったのはとても皮肉……
魔法陣を書き上げて倒れるジークリンデを受け止める人狼ってどう考えてもあいつだよね
魔女とお茶をしたいという女王のわがままをウケてめんどくさそうにしつつも、どこか楽し気なシエルとセバスチャンの様子が素敵。
とびきり目の覚めるモーニングティーを頼むシエルとそれに答えるセバスチャンの様子に、シエルがかえってきたのだと感じました。
屋敷の地下、魔法陣を書き上げるジークリンデ。人狼に究極魔法の完成を伝えると周囲の人狼が吠えるのだった。
気が抜けて倒れてしまった彼女を優しく受け止める1匹の人狼……



やっぱりヴォルフラムも人狼だったのか…
どうかヴォルフラムだけは緑の魔女でなくジークリンデ自身の味方であってほしい
部屋に戻りジークリンデが目を覚ました時のどこかつらそうなヴォルフラムの笑顔が印象的でした。
纏足が誇りであり、責務を全うできてうれしいと語る様子は偽りのないもの。



なんて芯の強い子なんだろう……
母親?を生み出した先代の緑の魔女と表現している彼女の様子には悲しい気持ちになりました。
先代も喜んでいるだろうかと気にするジークリンデに、みんなお嬢のことを誇りに思っていますというヴォルフラムの気持ちはとても複雑だったかもしれません
究極魔法を完成させてしまったジークリンデが悩むのはこの先なにを成せば良いか
外の世界に出てたくさんのことを学ぼうという彼女に対しヴォルフラムから発せられたのは
強くそれを否定する言葉。その時の彼の表情と仕草はかなりくるものがありました。
ジークリンデを外の世界へいざなう夜の誘いはとても怪しく美しい
夜中にジークリンデの部屋の窓をから現れたのは美少年とその執事。
彼らが礼の代わりに提案したのは体でのご奉仕ではなく
ここにいては一生手に入らない、知識と体験。外の世界へのいざない



まさに悪魔のささやき
ジークリンデにとっては喉から手が出るほどに魅力的な物
彼女が悩んだ時にあえてあっさり引いて見せ、かっこよく別れを告げるシエルにはなんてずるい子なんだと感じました。さすが悪魔の主。
天才とはいえ11歳の少女であるジークリンデはまんまと誘いに乗るのでした
天才的な頭脳と精神性は必ずしも一致しない。ジークリンデは素直ないい娘……
緑の館の玄関ではなく、地下へむかうシエル、セバスチャン、ジークリンデの一行。その先に外の世界があるんだという。そして3人は魔法陣の間へ。
蛇から聞いたというセバスチャンに魔術的素養があるのだと優秀な遺伝子欲しがるジークリンデはただのエロガキ?



誰だこんな偏った教育しやがったのは
緑の魔女の役割を問うシエルに語られたのはジークリンデが学んだ人狼の森の歴史
人狼が森を守る対価に緑の魔女に要求したのは
瘴気を生む源泉の創造
ジークリンデが完成させた究極魔法の術式が魔法陣。
人間が浴びたら即座に死んでしまうような瘴気



シエルたちが森で浴びたのは古の術式の残滓。それがマスタードガスだったとか怖すぎる。
杖がおいてあった祭壇の下にあったレバーを動かすと出てきたのは扉。
緑の魔女以外が触れると災いが訪れると言われていたらしい
その扉の先は本当の外の世界。確認されるもジークリンデは躊躇なく外に出ることを決意するのでした。



美ショタがロリの手をとる尊さときたらもう
人狼たちは一見優しいふるまいをするけどジークリンデにやらせてきたことはかなり残酷
扉の中は地下4階へと続くエレベーター。地下4階で見つけた部屋は管制室のようになっていました。
護符を利用してレーダーで村人の位置を把握していたのです。
護符をつけていれば人狼や瘴気を避けられた理由は高度な科学技術を使っていたからだと判明。
その推測を聞いたジークリンデは今までのすべてを否定されてしまうと感じたのかかなりうろたえていました。
部屋に潜んでいると聞こえてきた声。何かが仕上がったというもの。
追いかけてみると目に入ってきたのは何かの工場
工場の中から聞こえてきた喝采の声は完成披露の場でした。
われらが緑の魔女がついに成し遂げたぞと何かのアンプルを掲げる魔女風の婆
それを聞いて雄たけびを上げる人狼たち。それを見て思わず飛び出してしまうジークリンデ。
何をしているんだと。それに飛びついた人狼たちは……
彼女を抱きかかえめちゃくちゃ心配していました。
なぜならスーツを着ていないから。数値はグリーンで問題ないらしいけど。
外の世界は驚きに満ちているでしょう?と人狼の頭をナイフで掻っ捌くセバスチャンの姿には恐怖をおぼますが何よりジークリンデにとって驚きだったのは



魔法でなく化学なのだから確かに外の世界だけどさ……
中身が人間の男だったこと
やはり人狼は張りぼてを付けた防護スーツだったわけです。
そこまでの裏付けを得てシエルはジークリンデに告げます。
- 人狼の正体は張りぼてを着たただの人間
- 瘴気の正体はこの工場で作られた化学兵器、毒ガス
作ったのは魔法ではなく毒ガス、自分が騙されていたという真実を知り言葉を失うジークリンデ
そんなところに追い打ちをかける魔女ばばあ。
たしかにあなたの作ったのは魔法ではない。だが魔法よりもずっと素晴らしい。この液体が気化したものにほんの少し触れただけで、ほとんどの生命がその命を落とすだろう。誇るがいい!!あなたは史上最高の毒ガスを作り出したのじゃ!!
アニメ『黒執事-緑の魔女編-』第7話より
毒ガスにつけられた名はジークリンデ・サリヴァンの名前からとって「サリン」
そう、ジークリンデは魔法と信じて「サリン」という化学兵器を作り出してしまったのです
アニメ『黒執事 -緑の魔女編- 』第7話のまとめと気になる謎
黒執事は19世紀末が舞台。また、サリンが使われたのは20世紀初めごろらしく……
皆の幸せを願い心優しき少女が追い求め、完成させてしまった究極魔法は人の未来を奪うための化学兵器だったという重く苦しい真実。
それを知ってしまったジークリンデはどう行動するのかすごく気になるところで次回へ。
残酷すぎるほどに話の流れが秀逸で……今回の舞台はドイツ。ナチスが使用したとされるあの毒ガス。それをカルト集団のようなものがつくりだしたという怖い話。原作漫画が描かれた時期を考えると、とある事件を風化させないための風刺でもあるのかなぁと感じました。
また、最先端の毒ガスを生み出してしまった彼女は天才と言えるでしょう。そしてその頭脳の流出を恐れるからこその纏足だったんだなぁと。
家族のように接してきたヴォルフラムが苦悩の表情を浮かべる理由がなんとなくわかりましたね。きっと彼だけは役割ではなく人としてジークリンデに接してきたでしょうから……
次回以降の気になるところは?
- 真実を知ったジークリンデは正気でいられるのか?
- この化学工場はどうなってしまうのか?
- 女王のいうオオカミ退治ってどこまでもとめているのか?
- シエルたち一行はヴォルフツシルトを無事に脱出することができるのか?
- ヴォルフラムはいったいどっちにつくのか?
サブタイ的に次回はセバスチャンのアクションが楽しめそうな予感がします。それではまた!よいアニメライフをー!!