この記事ではアニメ『ホリミヤに』ついて解説していきます。

こんにちは!3度の飯よりアニメが好きなソウカナです!!
アニメ『ホリミヤ』は、原作漫画の人気を受けて制作され、多くの期待を集めました。
しかし、放送後にはストーリー構成、キャラクター描写、原作からの変更点などに関して、一部の視聴者から批判的な意見も寄せられました。特に、物語の展開の速さや時系列のシャッフル、キャラクターの心理描写の浅さなどが指摘されています。
一方で、魅力的なキャラクター、甘酸っぱい恋愛模様、美しい作画などは高く評価されており、多くのファンを獲得しているのも事実です。本稿では、アニメ『ホリミヤ』に対する様々な評価を分析し、批判の裏に隠された魅力や、作品への期待について考察します。
アニメ『ホリミヤ』の基本情報


「ホリミヤ」とは?原作漫画とアニメの概要
『ホリミヤ』は、HEROさん(作)と萩原ダイスケさん(作画)による人気漫画で、2011年10月から月刊「Gファンタジー」にて連載されていました。原作はシリーズ累計発行部数800万部を突破。
物語は、クラスで一番のモテ女子である堀京子と、地味系男子の宮村伊澄を中心とした、甘酸っぱい高校生活を描いています。 アニメ版は2021年1月から放送され制作会社はCloverWorksです。



地味とはいえ宮村はイケメンだけどな
アニメ化された「ホリミヤ」の期待と現実
原作漫画は非常に人気が高く、アニメ化の発表時にはSNSなどで「待ってました!」「好きな漫画だから嬉しい」といった声が多く寄せられ、ファンからの期待は絶大。
実際にアニメが放送されると、その魅力的なキャラクターやストーリー展開で多くの視聴者を惹きつけ、成功を収めた作品の一つと言えます。
しかし、原作のボリュームを1クールのアニメに収める上での構成や、一部のキャラクター描写については、原作ファンを中心に様々な意見が見られました。



高すぎる期待が不満足を生み出したみたい
ストーリー構成に感じられる問題点


時系列のシャッフルが招いた混乱
アニメ『ホリミヤ』の第1期は、原作の物語を卒業まで描き切る形で構成。その後、2023年には第1期で描かれなかった原作の人気エピソードを拾い集める形で『ホリミヤ -piece-』が放送されました。
このため、視聴者にとっては時系列がシャッフルされた形となり、特に『ホリミヤ -piece-』の各エピソードが本編のどの時期に該当するのか混乱を招く可能性が指摘されていました。
構成がショートコント集のようになり、1期と比べると2期はギャグに極振りした日常系のアニメになってしまったと感じた人もいるようです。



思いのほか人気でたから焦って2期作った感じかな?
展開が速すぎる?1クールで描き切った弊害
アニメ第1期は、原作漫画の長い期間にわたる物語を1クール(全13話)にまとめたため、展開が非常に速いという意見が多く見られました。原作(5〜6年分くらい)を1クールでぎゅっとまとめているので、当然のことだと感じている人もいるようです。
アニメのテンポの良さを評価しつつも、原作のゆるやかな日常感が薄れた可能性をがあったという声も多かったです。展開の速さから登場人物に感情移入しにくい、愛着が湧かないといった感想も見受けられました。
宮村のプロポーズの場面まで進むとは予想していなかったという声や、原作で描かれていない卒業まで描かれたことに驚いたという意見もありました。結果として、多くのエピソードがカットされたり、複数のエピソードが1話にまとめられたりしています。



逆にここまで端折ってまとめた勇気はすごい!!
主人公の存在感が薄れる後半の構成
物語の後半に進むにつれて、主人公である堀京子と宮村伊澄よりも、周囲の友人たちの恋愛模様に焦点が移っていく構成に対して、違和感を覚えた視聴者もいました。物語の後半になると友人たちの方がメインで、主人公ふたりの存在感がないと指摘する声もありました。
特に『ホリミヤ -piece-』は他のキャラクターの話が中心になっていると感じた人もいるようです。メインキャラクターであるはずの二人が脇役のようになってしまう展開に、戸惑いの声も上がっていました。



ほかのキャラクターも魅力的だから僕はすきだけど……
キャラクター描写に感じられる問題点


宮村の外見と性格のギャップに感じる違和感
主人公の一人である宮村伊澄の性格描写に関して、一部の視聴者から違和感を指摘する声が上がっています。原作の初期では内向的な性格として描かれていましたが、物語が進むにつれて、またアニメ化されるにあたって、その描写に変化が見られたと感じる人がいたようです。
特に宮村のピアスやタトゥーといった外見的特徴と、穏やかな内面とのギャップについて言及されることが多いです
具体的には
- その性格描写が一貫していない、あるいは後付けのように感じられる
- 宮村くんの性格からして全身にタトゥーがある人は違和感が凄い
また、アニメ第2期『ホリミヤ -piece-』では、宮村や生徒会長のキャラクターが第1期と異なって感じられたという感想も存在します。



何も考えずに受け入れてしまう僕の性格だと気が付けない違和感
キャラクター心理描写の浅さが視聴者を遠ざけた理由
キャラクターの心理描写が浅いと感じた視聴者もおり、それが感情移入を難しくさせたと指摘されています。
アニメの展開が速いことも相まって、キャラクターたちの内面や感情の機微が十分に描かれていないと感じられたようです。
あるレビューでは、宮村の過去やトラウマに触れる場面はあったものの、それは表面をなぞる程度であり、他のキャラクター、例えば吉川由紀や堀京子自身の内面描写はさらに浅かったと述べられています。
また、主人公とヒロインの心情描写がほぼ皆無で恋愛ものとして成立していない、といった厳しい意見も見られました。



アニメしか見てなかったから日常系で恋愛もあるよ!!って作品だと思っていた……
原作との乖離を感じる理由


原作ファンが感じた「コメディ要素の削減」
アニメ化にあたり、原作の持つコメディ要素が変化した、あるいは削減されたと感じた原作ファンもいたようです。
アニメ第1期は比較的シリアスな恋愛模様を中心に描かれたのに対し、第2期『ホリミヤ -piece-』はカットされたエピソードを拾い集めた結果、コメディに振り切った日常系アニメのような印象になったという指摘があります。
この変化が、原作の持つ独特の雰囲気やバランスを重視するファンにとっては、物足りなさや違和感につながったのかもしれません。



最初から2クールだったらと悔しい思いはあるかもしれない……
カットされた重要エピソード:修学旅行や体育祭の欠如
アニメ第1期では、原作の多くのエピソードが時間の制約からカットされました。
修学旅行や体育祭といった学園生活における重要なイベントが描かれなかったことは、原作ファンにとって残念な点だったようです。
これらのカットされたエピソードの一部は、後に制作された『ホリミヤ -piece-』で描かれることになりました。
しかしながら第1期放送時点では、物語の連続性やキャラクターの成長を描く上で重要な部分が抜け落ちていると感じられた可能性があります。ただ、アニメのエンディングでカットされたエピソードの写真が流れたことについて言及する感想もありました。



枠足りないけど頑張って見せようとしたのかなぁ
演出や制作面で言及された問題点


エピソード間の繋がりの粗さが視聴体験を損なう
アニメ『ホリミヤ』は、原作の膨大なエピソードを限られた話数に収めるため、展開が速く、エピソードが厳選されています。
その結果、エピソード間の繋がりがやや粗く感じられたり、話が散らかっている印象を受けたりした視聴者もいたようです。
特に、WEBで1話完結の作品をシリーズとして再構成するような側面もあったためか、全体を通して一貫した流れよりも、個々のエピソードの集合体という印象が強かったのかもしれません。



思い出の断片集って言えばかっこいいけどね!!
平凡な作画と演出が青春群像劇としての魅力を削ぐ
アニメ『ホリミヤ』の作画や演出については、全体的に高い評価を得ています。特に、キャラクターデザインの美しさや、色彩設計、背景美術などは多くの視聴者から好意的に受け止められています。オープニングやエンディングの映像表現も凝っており、作品の雰囲気を高めていると評価されています。
しかし、一部には「平凡」「ジェネリック」といった意見や、演出が必ずしも青春群像劇としての魅力を最大限に引き出せていなかったと感じる声も存在しました。
あるレビューでは、物語の前提はありふれたもので、他の多くの作品に比べて際立った独自性が少ないと指摘されています。



ライトに見たい僕にはちょうどよかったから、見る人によるって感じかなぁ
視聴者層とのミスマッチ


少女漫画的要素が強すぎる?ターゲット層の不一致
『ホリミヤ』は、その作風から「やや少女漫画っぽい」と評されることがあります。しかし、いわゆる「乙女系」とは異なり、男性でも楽しめるという意見も多く、実際に男性アニメファンからの支持も受けています。
一方で、少女漫画的なラブコメ展開が苦手な層にとっては、ハマりにくい作品であった可能性も否定できません。
登場人物たちの可愛らしさや甘酸っぱい恋愛模様が魅力の中心であるため、そうした要素を好むかどうかが評価を分ける一因となったと考えられます。



要するに好みの問題ってことね
宮村のピアスやタトゥー設定への違和感
主人公の一人である宮村伊澄は、学校では地味な印象ですが、実はピアスを開け、タトゥーを入れているというギャップのあるキャラクターです。
この設定は彼の二面性を表す重要な要素ですが、一部の視聴者からは違和感を覚えるという意見もあったようです。
タトゥーを入れていること自体に感じる忌避感で初期の段階で受け入れ難さを感じる声や、宮村くんの外見と内面のギャップが大きすぎると感じる意見が見られました。
また、身体にピアス穴を開けまくりタトゥーを入れている主人公が日常系ラブコメに登場すること自体に、疑問を呈する向きもありました。



性格と好みのファッションは必ずしも一致しないんだけどね
実際、陰キャな僕も中学生の頃はたくさんのファスナーとか鋲とかついた謎の服にあこがれたものですし。中二病だからだとすればある意味では一致しているのでしょうが……
タラレバと結論:アニメ『ホリミヤ』は賛否両論あるけど面白い


こうすれば原作ファンと新規視聴者が楽しめる作品なったのかも?



これはただのタラレバの話
アニメ『ホリミヤ』が【こうすれば】原作ファンと新規視聴者の双方にとってより楽しめる作品になったかもしれないという改善点はこちら
原作の時系列に沿った丁寧な再構成、カットされたエピソードの有機的な組み込み
『ホリミヤ -piece-』で描かれたエピソードを、本来の位置に戻して再編集したバージョンがあれば、物語の流れをより自然に理解しやすくなったでしょう。
モノローグや回想シーンの効果的な活用
また、キャラクターの心理描写を深めるために、モノローグや回想シーンをより効果的に使ってもよかったかもしれません。原作では細やかに描かれているキャラクターの内面を、アニメでも丁寧に表現することで、視聴者の感情移入を促し、物語への没入感を高めることができると考えられます。
群像劇としての側面にもより焦点を当てたバランスの良い構成
さらに、原作の持つ幅広い魅力を伝えるためには、ラブコメ要素だけでなく、日常の細やかな描写や、友人たちとの群像劇としての側面にも、よりバランス良く焦点を当てる構成が望ましいかもしれません。
これらの点を考慮することで、原作の魅力を損なうことなく、アニメならではの表現でより多くの人々を惹きつける作品になったのかもしれません。



ってそんなんただの結果論やん!!
って感じた人もいるでしょう。その通りです。ただ、もっとこうしたらと視聴者の立場で考えるのもアニメの楽しみ方の一つだと僕は思っています。
アニメ「ホリミヤ」の評価まとめ:批判点と評価点の総括
アニメ『ホリミヤ』は、原作の持つ魅力的なキャラクターたちと、彼らが織りなす甘酸っぱくも微笑ましい青春の日々を描き出し、多くの視聴者を魅了。
特に、堀京子と宮村伊澄の関係性の進展はスピーディーでありながらも自然で、従来のラブコメにありがちなじれったさを感じさせない点が評価されています。キャラクターの個性的な魅力や、彼らの人間味あふれる描写、声優陣の好演も作品の評価を高める要因となりました。
しかしその一方で、原作の膨大なエピソードを1クールに凝縮したことによる展開の速さやエピソードの省略、それによる心理描写の不足は、一部の視聴者、特に原作ファンから批判の声が上がる原因に。
また、物語後半における主人公の存在感の希薄化や、アニメ第2期『ホリミヤ -piece-』における時系列の混乱も指摘されています。宮村のキャラクター描写の変化や、一部のコメディ要素の削減に対する違和感も散見されました。



僕としては予算と枠の範囲で最大限に魅力的な作品にしてくれたんだと思う
以上、アニメ『ホリミヤ』の評価に対する解説でした!!気になった方は僕や他人の人の評価を気にしすぎずに、ぜひ作品を配信とかで見てみてくださいね!!
それではよいアニメライフを~!!